前回に続いて、今回は、いよいよマウントアダプタについて、実際にPentax Qを使ってみての感想などを。
カメラレンズを選定する際の基準のひとつとして35mmフィルム換算で50mmという焦点距離があります。
一眼レフを使っている人にとっては説明するまでもない話ですが、この50mmは画角で言うと45度の角度が写せるレンズでいわゆる標準と呼ばれており、人間の目で見たのに近い感じで写せると言われています。
個人的には35mm辺りのレンズが目で見たのと近いのかなと思ったりもするのですが、そんな人の感覚は当てにならないので、50mmが標準ということで良いんだと思います。
そういうことで、ズームレンズではないレンズをカメラにつけようと思うと一番初めに選択肢にあがってくるのは、50mmというレンズになりますし、各社の交換レンズを見てもらうと分かりますが、単焦点レンズと呼ばれるズームしないタイプのレンズは、絶対といって良いほどこの画角のレンズがあります。当然オリンパスやパナソニックにも
ということで、レンズを複数持っているならいざ知れず、一本しかないというのであればやはりこの50mmに近いレンズを使うというのがセオリーといったところでしょうか。
前置きは長くなりましたが、Pentax Qでのこの35mmフィルム換算で50mmに相当するのは、実は9mmという非常に広角なレンズになります。(9mm×5.5≒50)まぁ標準で付いてくる01レンズも8.5mmですけどね。
通常の35mmフィルム用で使用するレンズでこの画角のレンズを買おうと思ったら、とんでもない値段出さないと買うことが出来ません。
というかそんな広角のレンズで、35mm用を使っていたらもったいなくて仕方ないですし、でかすぎます。
そこで、ペンタックスQ用で使うオールドレンズとして、ベストなのが、もともとフィルムサイズが小さいものを前提としている8mmや16mmのシネマ用のカメラに使っていたレンズになります。これらのレンズはもともと小さいフィルムで撮影することが前提ですので、レンズのサイズも小さく値段もそれなりの値段で買うことが出来ます。35mm用レンズだと高すぎて手が出ない名門と呼ばれるメーカーのレンズも8mmや16mmのならがんばれば何とか手が出せる値段です。
これらのレンズはCマウント、Dマウントと呼ばれるレンズになりますが、本当にいろんなメーカーや種類があっていくら集めても集め切れません。でもPentax Qで標準レンズとなりうる画角の9mm位のレンズでオールドレンズとなるとなかなかレンズの種類も限られます。
そんななかで、若干望遠となってしまうのですが、H8 RXという8mm用のレンズがあります。
このレンズは、16mmカメラで使われているCマウントとスクリューの形状は一緒だが、フランジバックが違うために使えない8mm用のレンズです。レンズが4本しかない(自分はてっきり3本だけだと思っていましたが、実はズームレンズが1本あるようです)のですが、KernのMacro-Switarという知る人ぞ知るメーカーのレンズが使われています。
文章が長くなりすぎたので、次回に続く
“Pentax-Qカスタマイズ記その3(前編)~Rayqualのマウントアダプタ~” への1件の返信