前回の続き。H8 RXのレンズのマウントアダプタについてです。
自分は、このH8 RXレンズをどうしてもペンタックスQで使いたいと思いましたが、こんなマイナーなレンズマウントのマウントアダプタなんてどこも作るはずがないとタカをくくっていまして、自作するしかないと思い、どうやってcマウントのアダプタを加工しようかと悩み、結局Cマウントのアダプタをヤスリで削っていくという荒技で問題解決を試みました。
結果として、ちゃんと利用できるアダプタが出来ましたが、はやりフランジバックの調整が非常に難しく、毎度のようにプラ板をカットして作ったスペーサーで調整するような方法をとる事にしました。
そんなこんなで、フランジバックの調整には毎度毎度悩まされているのですが、ここで朗報が。
国産マウントアダプタといえば、宮本製作所(ブランド名:Rayqual)と言うくらい有名なところが何を思ったのか、H8 RXのマウントアダプタを作るというではありませんか。これには正直驚きました。だって、そんな需要があるのかも分からないようなアダプタです。普通の企業の感覚で言えば、
・・・男気を感じました(笑)
という事で、自作は取り合えずしてみたものの、はやりメーカーが作るクオリティが気になって仕方がない部分もありましたし、フランジバックの基準が分かるので、発売当日に注文しました。
翌日には、到着。対応が早くて素晴らしい!
早速開封すると、塗装してあるので詳しくは分かりませんが、ずっしり重い。真鍮製でしょうか。他のメーカーのアルミ製と比べて非常にしっかりしたつくりです。
形状も非常に良く考えられて作られています。
他のメーカーのアダプタですと、カメラマウント側からスクリュー側まで、ずん胴になっているのですが、このレイクォールのアダプタは、スクリュー側の口径が細くなっています。
これによって、根元に近い部分のリングもまわし易く、ストレスを感じません。
また、フランジバックについても0.1mmのシムをかませた状態が標準と厳格に設定しているので、自分のレンズの無限遠がちゃんと合っているのかを判断することが出来ます。これは結構重要なことで、基準となる8mmカメラが無い状態でレンズだけを所有している場合、どこかで3本の無限遠をあわせておかないといけないわけで、その基準を示してくれますので、そのために1つ持っていてもいいアイテムだと思います。
他のメーカーのものに比べ、値段が若干というかかなり高いのですが、H8 RX用を謡っているのはこれとデジタルホビーの扱っているHawk’s Factory製のものしか有りませんし、Hawk製のアダプタは、自分が行った事と全く同じ事(Cマウントアダプタを削って作成)をやっているように見受けられますので、見た目の高級感・使いやすさ・精度を考慮するとRayqual製は買っても損はないと自分は思っています。
そもそもこんなマイナーなマウントのアダプタを出してくれたこと自体が奇跡みたいなものなので、自分は2つ買ってしまいました。これで心置きなくPentax Qでオールドレンズパラダイスを堪能できるというものです。
“Pentax-Qカスタマイズ記その3(後編)~Rayqualのマウントアダプタ~” への1件の返信