12月頭に、LumixのマイクロフォーサーズDMC-GF2が発売となったわけですが、DMC-G2のポジションが危うくなってしまう感じの進化だと私は感じました。EVFが無いのと液晶がフリーアングルであること以外は、スペックが上回っている気がします。ようは、普通の人が使うには十分だということですね。
極端なハイアングルやローアングルで写真を撮ったり、直射日光のもとで精密なピント合わせが要求されるような場合というのを諦めるという選択肢が取れるのであれば、間違いなくシリーズの中で一番の買いだと思います。
私にとってGF1から進化した中でAVCHD対応がやはり一番興味をひくところでした。
GH系と比較して、外部マイクが付けられないところが劣っている点ですが、そこまで仰々しく動画を撮る人は、そもそもGF2なんて興味ない、あるいは割りきって購入するでしょう。マルチアスペクトなんて普通の人には違いがわからないでしょうし。
ということで、色々と物欲をくすぐる機能が満載のGF2が発売したにもかかわらず、この期に及んでGF1を買ってみました。
理由は単純で安いから。
デジカメの値段は皆さんご存知のとおり、発売日をピークにズルズルと値段が下がっていき、1年も経つと新モデルが発売され、最安値で当初の半値近い金額まで落ちることがざらにあります。
新しい製品を出てすぐに買うことは、一種の羨望のまなざしで見られるかもしれませんが、その優越感のために最高値で買おうとは思いません。
それに待てば待つほどいいものが出てきますし。
とか言っていると、いつまでたっても買えないのですが・・・。
ところで、GF1には、20mmのパンケーキレンズセットがありますが、このレンズ、巷では結構人気があるようですが、残念ながら、GF2にはついていません。代わりに14mm F2.5というレンズが付いています。GF2が発売したことで、GF1の値段が下がり、20mmの単焦点レンズ目当てでGF1を買っている人も結構いたみたいで、ヤフオクや中古店には、結構な割合でパンケーキレンズセットからレンズを抜いた個体が売りに出されています。しかも2万円程度で。
ということで、私は、ヤフオクで保証がまだ11ヶ月ほど付いている新品同様のパールホワイトのパンケーキレンズセット(レンズ除く)を買わせていただきました。私が買ったものは、新品同様でというか、レンズだけ抜いてそのまま出品したもののようです。
私のようなCマウント好きにとっては、ズームが使えるというとてつもないアドバンテージはあるものの、描写についてはなぜ純正のパンケーキレンズが良いのかがイマイチ理解ができないのですが、Cマウント専用機としてマイクロフォーサーズを使用している私にとっては、非常に有意義な買い物でした。
これで、アンジェニューの25mm F0.95を付けて、スクエアフォーマットで撮影することで、デジタル版の擬似Semflexが完成です。
ついでに八仙堂さんから、金属のフードを購入しとりあえず装備してみました。
見た目もいけてます。
もちろん、パンケーキレンズセットを買うのもありだと思います。値段も安いので。
また、今回購入して思ったのは、ちょっとした動画を撮る分にはAVCHD Liteで十分な機能だということでした。
フルHDとの違いは、大きな画面で見ないとわからないでしょう。
シネレンズで撮る動画というのは、本当に美しいです。40年以上昔にシネマ用として活躍していたレンズ達が現代のHD画像で使われるとは、当時の人達は想像もしなかったでしょうが。
また一年後あたりに、GF2が手頃な値段になっていたら、購入記をかけるかもしれません。
シネレンズを今から始めて見たいという人にとっては、非常に良い選択肢だと私は思いますので、この機会にGF1をあえて買ってみてはいかがでしょうか?場合によっては、3万円くらいからCマウントな生活を送ることができますよ。
シネレンズについては、情報が少ないですが、書籍の中でかなり詳しく描写まで言及しているのは、やはりオールドレンズパラダイス2でしょうか。MicroFourThirdsユーザであれば、持っているとレンズの幅が広がるかなと思います。