コンデジをCマウント化する 第8章

赤外カットフィルターは、CMOS自体が赤外に対しての感度があるので、その領域の光線をカットするためにデジタルカメラと呼ばれるほとんどについています。

DSC50Nにももちろん付いているのですが、CMOS側についているのではなく、レンズユニットの一番CMOS側(カメラの内側)に接着剤のようなものでくっついているので、取るのは相当厳しいです。

と、思ってたんですが、昔、天体撮影用に買ったWebカメラ「ToUCam Pro」のレンズも同じ様な感じだったなぁなんてふと思い出し、そういえばそのときに赤外カットフィルターだけをうまくはずしている人がいたことを思い出しだめもとで試してみることにしました。
その方法とは・・・「エタノールへレンズごと漬け込む」と言う結構な荒技です。

こちらのサイト様でした。http://www.kk-system.co.jp/Alpo/ToUcam/IRcut.htm

早速実行しようと思ったが家にエタノールがない。なので薬局へ買いに行こうと思ったのですが、無水エタノールだと結構高い。しかたないので、家にあったスピリタスと言う酒(アルコール度数97%!)につけてみることにしました。

放っておくこと一晩・・・酒から取り出したレンズからアッサリと赤外カットフィルターが外れました!
昔の知識も役に立つものですね。

とりあえず、、、ヤフオクで買ったの必要なかったです・・・。ばらされたやつらのことを思うとちょっと切ないです

コンデジをCマウント化する 第7章

少し間が開いてしまいましたすんません。筆不精なもんで。

ということで、Cマウント化も架橋に入り今回は、内部の改造に入ることにします。

まずは、中を見渡すと、明らかに外れそうなネジ2本でレンズが留まってます。
このネジをはずすと、レンズがあっさり外れて、CCDがご開帳されます。
なんてアッサリ・・・。

レンズを固定していたネジ穴が確実に邪魔になるのでニッパーでカット。プラスチックは加工が楽だ。

内部写真
内部写真

この状態で作業をするとCCDがゴミだらけになってしまうので、マスキングテープで保護します。

マスキングテープ張り付け
マスキングテープ張り付け

前回削った部分と仮合わせを行うとスピーカーやらマイクやらが干渉します。
正直どっちもいらない機能ですが、まぁ別にあって困るものではないし、残しておけば何かのときに使うかもしれないので、ほかのスペースへと退避させます。

空間確保
空間確保
あとは、もともとマイクとかスピーカーが付いていた部分をニッパーでカット。
意外と簡単でした。
と思いきや、赤外カットフィルタの件を忘れてました。その話は、次回。
続く

コンデジをCマウント化する 第6章

ヤフオクでの赤外カットフィルター調達に成功したため、いよいよ不可逆な改造を始める。

やはり中の部分よりも外装が先だろうという判断により、前面の筐体に穴を開けてマウントとなる部分を作成することとする。
まずは、表面の塗装が剥げないようにマスキングで表面を覆ってみました。そして、マウントの径よりも少し大きいサイズの穴を開けるために、ピンバイスで穴を開けていきます。

前面加工1
前面加工1

さらにどんどん開けていきます。で、全周つながった。

前面加工2
前面加工2

あとは、ニッパーで穴をつなげて切り落としてきます。ギザギザなので、ヤスリかけて形を整えて穴を広げます。

で、出来上がりはこんな感じです。

前面加工3
前面加工3

きれいではありませんが、とりあえず穴が開いたので、これにレンズをはめてみるとばっちりと固定できます。ピントは合いませんが。とりあえずこんなところで

次は、CCD側の加工に入ります。つづく

コンデジをCマウント化する 第5章

赤外(IR)カットフィルターの調達

前回ばらしたところまでは幸先よかったが、いきなりIRカットフィルターの問題発生。

この件に関して、天体写真や赤外線写真を撮るのであれば、フィルターなんてまったく気にする必要はないのですが、普通に写真を撮ろうとするとカラーバランスが激しくおかしくなります。つまりカラーで使えなくなります。

このカメラではフィルターはレンズの裏側に接着剤でくっついており、まったく持って剥がれる様子がありません。下手すると割るので、あきらめることにしました。

代替として考え付くのは、ジャンクのデジカメから赤外カットフィルターを調達することです。ここら辺に関しては天体用のデジカメ改造等を知っていたので、助かりました。さっそくヤフオクでジャンクのコンデジを探すと・・・あるわあるわ、大量に出てきます。

人気のない機種で且つCCDのサイズが1/2.5インチ以上のものを探します。目星が付いたので入札開始。

ヤフオク落札結果
ヤフオク落札結果

・・・開始価格のまま落ちました(汗

普通に考えたらごみですものね。一応もうひとつも落としましたが、そちらも送料のほうが高かったです。デジタルの進歩は目覚しいものがあり、5年くらい昔のカメラなんてもうごみなんですね。

つづく

コンデジをCマウント化する 第4章

ケンコーのDSC50N。今回より、いよいよ分解開始である。

分解前DSC50N
分解前DSC50N

分解前の勇姿である。
一緒に移っているメモリは、秋葉原に行ったときに調達してきたmicroSD。
SANDISKというメジャーブランドのメモリにかかわらず、2GBが500円て・・・。ゴミみたいな値段ですね。とりあえず、画像入れっぱなしで使えば良いんじゃない?って気がします。
このカメラ、電源が単三電池です。これが使えるとなったらやっぱりeneloopですよね。これも新しく買っちゃいました。充電池はランニングコストが安くてよい。

カメラの周りに6本ビスがあるので、ドライバーではずして電池蓋を開けておくと、、、前面のパネルが簡単に外れました。
中身がむき出し。

簡単に開くのです
簡単に開くのです

中身が簡素すぎてびっくりしました。
続いてレンズ部分に着手。と言ってもネジはずしてはずすだけ。これだけでCCDがむき出し。おまけにレンズエラーとかはまったく出ません。なにこの仕様。カメラのメニューいじってて分かるんですが、メニューの言語が、日本語以外に「英語」「フランス」「ドイツ」「イタリア」「ポルトガル」「中国語(2種類)」「トルコ」「ロシア」「スペイン」「タイ語」って・・・。どこをターゲットにしているのかがよく分かりません。少なくとも日本語フォントが教科書体みたいな変な文字が使われているのを見ると日本向けに作られているようには思えません。

DSC50N CCD露出
DSC50N CCD露出

で、ここで問題発生。ローパスカットフィルター(赤外カットフィルター)が、取り外したレンズの後ろに直付けされているので、ホワイトバランスが崩れてしまいます。どうにかしてフィルターをCCDの前につける必要があります。

つづく