DMC-GF1を弄ぶ

実家の戻ったときの話。

駅で時間があったので、ビックカメラに寄ってみました。

平日の昼間と言うこともあり、店員が空いていたので、捕まえてDMC-GF1 に自分の持っているレンズをつけさせて貰いました。

DMC-G1は、EVFのレスポンス以外は文句ありませんが、非常に残念なこ とに1:1のフォーマットがありません。(思うにファームアップデー トで対応できそうなので、ぜひともパナソニックさんには期待しているんですけどね)

私が普段使っているCマウントレンズは、イメージサークルが画角が25mmのレンズでもかなりギリギリなので、四辺の周辺減光(場合によってはケラレ)が目立ちます。しかし、短辺側でのケラレはあまり大きくはありません。そこで、DMC-GF1に普段使っているレンズを装備させてもらい、スクエアフォーマットで撮影すると、普段気になっていた周辺部のケラレ がほとんど気になりません。これはいい。 使い勝手は勿論G1と一緒なので、違和感が全くありません。

一時期、スクエアフォーマットに憧れて二眼レフやハッセルブラッドの魅力にとりつかれましたが、やはり機動性の悪さ、フィルムスキャンや現像の手間・現像のランニングコストを考えるとすこし躊躇します。その点、GF1なら気楽に持ち 運べる上、写りも非常に魅力的で満足出来ます。 デジタル機器であるのでカメラとしての価値はありませんが、歴史あるレ ンズで様々なフォーマットの撮影ができるのは大きな利点です。

特に、銘レンズであることは間違いないが利用価値のなかったシネレンズが使えるようになり、さらには1:1のスクエアの真四角写真に利用できると言ったら、これはもう、デジタルであることの欠点を補っても余りある優位性があるのではないでしょうか。

とは言うものの、hasselbladの形は、一度見た人を虜にするものだと思う。
かく言う私も友人が持っている500CMを見て、カッコいいと思い、ハッセルの本を買いましたが、余計ボルテージが上がってものの、金銭的余裕がなく欲望を鎮めるのに苦労した記憶があります

 

10年前のからのプレゼント

flower

Lumix DMC-G1 + P.ANGENIEUX 25mm F0.95

本ブログでは、基本的に情報しか載せていませんが、今日は雑記でも。

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先日、実家の引越しがありまして、自分の荷物を整理するようにと命を受けました。

特に必要なものは、今済んでいるところに持ってきてあるわけで、そもそも10年以上もダンボールの中に入れたままで、そのままにしてあったものなので、捨てるだけのものだとは思いますが、何か面白いものが出てくるに違いないと思い、時間を作って実家に帰省しました。

押入れの奥底に10年以上も入れっぱなしだったダンボールのうち、自分の持ち分は5箱分。
中身を空けると、幼稚園時代くらいの落書き帳から高校時代の予備校のテキストまで、 実家を出るまでの自信の人生が詰まっていました。

引越し先が今よりも手狭になると言うことなので、ほとんどのものが入らないと言うことで処分しましたが、1つの箱に当時使用していた机の引き出しの中に入っていた小物が入っており、「??」となるものが一つ入っていました。

「撮影済みのネガフィルム」

まったく記憶になく、いつどこで誰が撮ったものかすら分かりません。少なくとも自分がつめたダンボールに10年以上封印されていたわけですから、当時の自分が関わっている事は間違いないのですが、思い出せません。

フィルムの今のSuperiaの前身のSuper Gです。
このフィルムだったらオリオン座を写せば、オリオン大星雲やバーナードループが綺麗に写ったんだろうなぁなんて色々考えてしまいました(笑
高校生のとき自分がカメラを持つなんてことは微塵にも考えていなかったので、もし自分が撮影したものであれば、実家にあったミノルタのコンパクトフィルムカメラで撮ったものだと思います。カメラなんて、写ルンですで、十分じゃん!そんな風に思っていた自分が、今やカメラに囲まれる生活を送っているなんてなんだか不思議な話です。

とりあえず、何が写っているかが気になり、もちろん帰ってくるときにこっちの持ってきましたが一つ問題が。。
それは「何が写っているかが分からないこと」

普段行きつけの写真屋は顔が知られているので、もし学生時代の恥ずかしい写真なんて写っていたら、以降現像をお願い行きにくくなってしまいます。と言うことで、近くのドラッグストアのDPEボックスに突っ込んできたのが、先ほど。

何があがってくるか、ドキドキです。こんなにわくわくするのって、デジタルカメラじゃ絶対に味わえないですよね。

Kern MACRO-SWITAR 1:1.4 36mm H8RX

手元にあるレンズの紹介です。

Kern MACRO-SWITAR 36mm F1.4 H8RX
Kern MACRO-SWITAR 36mm F1.4 H8RX

スイスのKern社のMACRO-SWITAR 1:1.4 36mm H8RXです。

このレンズ、H8RXと言う名前がレンズについているもので、マウントはCマウントスクリューであることには違いないのですが、16mm用のレンズではなく、8mm用のレンズだそうです。そのため、フランジバックの長さが違い、通常のCマウントの17.526mmでもなく、Dマウントの12.29mmでもないです。いつも良く参照させていただいておりますサイト「英国自転車 クラブモデル」さんによると15.305mmだそうです。つまり2mmほど短いと言うことですね。

画角が36mmなのでマイクロフォーサーズだとちょうど中望遠となるため、ポートレートにちょうどいいかと思いきや、上記の影響で近接撮影しか行えません。対面で座った人の顔のアップが撮れるくらいなので、人撮りには使えませんね。花などを撮影するのにちょうど良いと思います。

アルパマウントのMACRO-SWITARは、非常に人気があるようで、まったく手が出ませんが、このレンズは近接撮影しかできないと言うこともあって、割と手軽な価格で買えると言うことで、興味があったので、手に入れてみました。

Kernのレンズは、SWITAR 25mm F1.4を持っていますが、それとはまったく違った描写をして、とろけるようなボケ味は美しいの一言です。ポートレートに使いたい・・・。

改造して、無限遠まで出せることを期待して買ったのですが、無理そうです。残念。

MSオプティカル辺りに相談するものありかもしれないと思いましたが、レンズ自体が、G1/GH1/GF1/E-P1にしか使えないことを考えると、ちょっとそこまではできないなと言う感じです。

こういった、今までまったく利用価値が見出せなかったレンズが、マイクロフォーサーズの登場によって脚光を浴びるというのは、面白いですね。

   

カールツァイス改造記 その4

前回まで

CマウントのCarl Zeiss Jena Tevidon 25mm F1.4 は、マウント部の径が大きいため、マイクロフォーサーズのカメラに直接付けることができません。
そこで、マウント部の改造をしようと思い立ちました。

前回は、アダプタとレンズを固定するために、自分で設計したリングとスペーサーを業者に発注しました。

ここ

今回は・・・いよいよ発注していた金属が上がってきました。

業者の方と話をして、工作精度の関係で0.01ミリ単位の調整はこっちでやるしかないらしく、削りやすさと強度との兼ね合いから、アルミや鉄ではなく真鍮が一番いいというアドバイスを受けたので、素直に従ってみることにしました。(こっちは素人ですからね)

早速、装着してみようと思いましたが、 きつくて入りません。発注の際に緩くなるよりはキツメのほうがいいと思い設計したのがまずかったか?と思いましたが、やすりで削れば何とかなる量です。

真鍮は、想像以上に柔らかく、ちょっとマウント部分の擦り減りが心配な気になってきましたが、プラスチックよりは良いので気にしないことにします。

若干の修正をやすりで繰り返すこと数回、レンズの後玉側に装着できました。

ボディ装着側
ボディ装着側

ここまでくればもう出来たも同然です。フランジバック調整のため、発注したリングを少しずつ削って、ピントを確かめ、少し削って・・・を繰り返していきます。

最終的に、マウントアダプタに真鍮部分を固定してしまいます。

完成品
完成品

これで可逆的な改造が完了です。もし、元に戻したくなったらネジをはずして元の部品に付け替えれば元に戻せます。あまり戻す気はしませんが。

今回の改造では、元に戻せるというのがコンセプトでしたので、無事目的を果たすことが出来ました。

このレンズで写真を撮ると、周辺部が僅かにケラれます。フィルター枠にフィルターをつけてみましたが、ケラれ方は変わらなかったので、レンズ設計上の制約になるようです。
気になる量ではないので、トリミングせずに問題なく使えそうです。

撮影して見ました
撮影して見ました

このレンズの描写はボケがグルグルとまわるクセがあり、カールツァイス特有のコッテリ感のある画が取れるので、非常に気に入っています。
これで、思う存分 ツァイス生活を送ることが出来ます。

   

DMC-GF1を評価してみる2

先日発売日だったので、店頭に行って触ってきた感触をレポートします。

まず第一印象として、思っていたよりもデカイと言うことでしょうか。
CMなどで見た印象はもっと小さい印象でしたが、実機を見た感じは、あまりそうは思いませんでした。
(世界最小をうたうため、宣伝では意図的に小さく見せるようにしていたのでしょうけど)
サイズはオリンパスのE-P1とほとんど変わりません。

Olympus E-P1が横長なスタイリッシュな感じですが、Panasonic DMC-GF1は若干縦が長いためか、四角いどっしりとした感じです。
ただ、ボディは金属ボディなので、安っぽさも無いですし、赤も白もいいなこれって感じでした。

サイズも大きいと言いましたが、マウント部分のサイズを考えればしょうがないですし、Cマウントレンズを付けて、違和感がある形かと言われれば、むしろ逆で、非常に素敵なフォルムになります。

概観部分に関しては、個人の好き嫌いがあると思うので、このくらいで。

肝心の操作部分についてですが、DMC-G1を持っているので、メニューや操作について疑問に思えることはほとんどありませんでした。
使い勝手はまったく変わらずって感じですね。

マニュアルフォーカス時のピントあわせもまったく同じで、これならマニュアルレンズを付けても不自由はしません。
(自分の場合はこの使い方がしっかりできればあとは問題なし)

私が触ったモデルは、単焦点モデルですが、AFはイライラすることなく割とすんなり合いますし、露出も適正で撮影されるので、このカメラもっていれば十分といった感じです。

フラッシュユニットの機構も見てきましたが、レンズでけられないようにポップアップ式にしたものの、ボディが薄いせいでフラッシュの面積を稼げず苦労している感じでした。
GN6は、いくらなんでもオマケな感じ過ぎる。オリンパスがフラッシュユニットを付けていなかったので付けたので付ければとりあえずいいということなんでしょうか?

EVFは、付いていなかったので、確認できませんでした。私の場合は、ライブビューで問題ないので、あまり気にはしていませんが。

性能的な部分で言えば、GH1と比較して動画機能のグレードダウンが気になりました。上位機種との差別化を図ったのかもしれませんが、音声のモノラル化については首をかしげたくなります。
ハイビジョン映像+モノラルという組み合わせに違和感を感じざるを得ないです。このご時勢でモノラルは無いでしょうとメーカーに問いたい。

ただ、全体としては非常に良くできており、DMC-G1と比較しても問題ないレベルです。

パナソニックのデジタル一眼を使っている人は、マウントアダプタをバリバリ使うヘビーユーザーよりもライトユーザが多い気がしますので、わざわざファインダー覗くよりもライブビューでいいやと言う人も多いでしょうし、コンパクトカメラから乗り換える人もいるでしょうから、正しい進化の仕方なのかもしれません。

ボディよりもレンズを!と思い、今回は発売日に買うのは見送りましたが、値段が落ちてきたら、購入を検討する予定です。

ただそのころには、GH1の値段が下がってきたり、オリンパスの次機種が出てきたりで、また迷うんでしょうね。

ちなみに発売前の感想 → ここ

パナソニック DMC-GF1