コンデジをCマウント化する 第6章

ヤフオクでの赤外カットフィルター調達に成功したため、いよいよ不可逆な改造を始める。

やはり中の部分よりも外装が先だろうという判断により、前面の筐体に穴を開けてマウントとなる部分を作成することとする。
まずは、表面の塗装が剥げないようにマスキングで表面を覆ってみました。そして、マウントの径よりも少し大きいサイズの穴を開けるために、ピンバイスで穴を開けていきます。

前面加工1
前面加工1

さらにどんどん開けていきます。で、全周つながった。

前面加工2
前面加工2

あとは、ニッパーで穴をつなげて切り落としてきます。ギザギザなので、ヤスリかけて形を整えて穴を広げます。

で、出来上がりはこんな感じです。

前面加工3
前面加工3

きれいではありませんが、とりあえず穴が開いたので、これにレンズをはめてみるとばっちりと固定できます。ピントは合いませんが。とりあえずこんなところで

次は、CCD側の加工に入ります。つづく

コンデジをCマウント化する 第5章

赤外(IR)カットフィルターの調達

前回ばらしたところまでは幸先よかったが、いきなりIRカットフィルターの問題発生。

この件に関して、天体写真や赤外線写真を撮るのであれば、フィルターなんてまったく気にする必要はないのですが、普通に写真を撮ろうとするとカラーバランスが激しくおかしくなります。つまりカラーで使えなくなります。

このカメラではフィルターはレンズの裏側に接着剤でくっついており、まったく持って剥がれる様子がありません。下手すると割るので、あきらめることにしました。

代替として考え付くのは、ジャンクのデジカメから赤外カットフィルターを調達することです。ここら辺に関しては天体用のデジカメ改造等を知っていたので、助かりました。さっそくヤフオクでジャンクのコンデジを探すと・・・あるわあるわ、大量に出てきます。

人気のない機種で且つCCDのサイズが1/2.5インチ以上のものを探します。目星が付いたので入札開始。

ヤフオク落札結果
ヤフオク落札結果

・・・開始価格のまま落ちました(汗

普通に考えたらごみですものね。一応もうひとつも落としましたが、そちらも送料のほうが高かったです。デジタルの進歩は目覚しいものがあり、5年くらい昔のカメラなんてもうごみなんですね。

つづく

コンデジをCマウント化する 第4章

ケンコーのDSC50N。今回より、いよいよ分解開始である。

分解前DSC50N
分解前DSC50N

分解前の勇姿である。
一緒に移っているメモリは、秋葉原に行ったときに調達してきたmicroSD。
SANDISKというメジャーブランドのメモリにかかわらず、2GBが500円て・・・。ゴミみたいな値段ですね。とりあえず、画像入れっぱなしで使えば良いんじゃない?って気がします。
このカメラ、電源が単三電池です。これが使えるとなったらやっぱりeneloopですよね。これも新しく買っちゃいました。充電池はランニングコストが安くてよい。

カメラの周りに6本ビスがあるので、ドライバーではずして電池蓋を開けておくと、、、前面のパネルが簡単に外れました。
中身がむき出し。

簡単に開くのです
簡単に開くのです

中身が簡素すぎてびっくりしました。
続いてレンズ部分に着手。と言ってもネジはずしてはずすだけ。これだけでCCDがむき出し。おまけにレンズエラーとかはまったく出ません。なにこの仕様。カメラのメニューいじってて分かるんですが、メニューの言語が、日本語以外に「英語」「フランス」「ドイツ」「イタリア」「ポルトガル」「中国語(2種類)」「トルコ」「ロシア」「スペイン」「タイ語」って・・・。どこをターゲットにしているのかがよく分かりません。少なくとも日本語フォントが教科書体みたいな変な文字が使われているのを見ると日本向けに作られているようには思えません。

DSC50N CCD露出
DSC50N CCD露出

で、ここで問題発生。ローパスカットフィルター(赤外カットフィルター)が、取り外したレンズの後ろに直付けされているので、ホワイトバランスが崩れてしまいます。どうにかしてフィルターをCCDの前につける必要があります。

つづく

コンデジをCマウント化する 第3章

部材調達その3

カメラとレンズがそろいました。あとは、カメラとレンズを接続するメスネジです。

ネットでいろいろ調べていると、CSマウントレンズをCマウントのカメラに接続するための5mmの延長ネジがあるようです。
これしかなさそうです。

ユニエル電子(http://www.uniel-denshi.co.jp/
秋葉原のお店で、ここのサイトで、通販してくれそうです。
通販してもよかったんですが、疑問点とか聞いてみたいし、ものを直接見て買いたいので、休みの日が1日フリーになったので、思いつきで秋葉原まで行ってきました。

目的地まで着き、店内へと入りましたが、基本通販対応なんでしょうね、事務所みたいな感じでした。店主の方がとても親切な方で、延長リングを2つしか買わない単価低い客なのに不明点とかいろいろと教えてくれました。直接行って正解でした。

これでようやく部品がすべてそろいました。ここからいよいよ分解に入ります。

2種類買ったうちの1種類
2種類買ったうちの1種類

つづく

コンデジをCマウント化する 第2章

材料調達その2

レンズの調達はやっぱりヤフオクです。いろいろとマウントを検討しました。ジャンクのニコンのカメラがありFマウントは調達できますが、CCDサイズがフィルムに比べて極端に小さいため、像が極端に拡大されてしまい、通常のバヨネット式のマウントは、却下です。

じゃあスクリューマウントでという話になるんですが、先の日記で紹介したサイトでは、Dマウントを採用していましたが、自分は昔のレンズとかあんまり分からないので、とりあえずは、マウントの勉強から(笑

スクリューマウントってたくさんあるんですね。WIKIPEDIAで、片っ端から調べてみましたが、やっぱりデジタルカメラという素材を使いながら、レトロなレンズを使う方向にしたいですね。
ただし、クラシックレンズは、値段も張るものが多いので、できるだけ値段の安いもの。つまりイメージサークルが小さくて(レンズの口径が小さい)流通量が多いものをってことで。そうなると現行でも手に入れやすいCマウントが一番となり、そうすることとしました。

メリットはほかにもあって、Cマウントは延長用のネジ、つまりマウントのメスネジ部分の調達が楽にできるという点でも利点があります。

ということで、またもヤフオクで、レンズを調達したのでした。

Cマウントレンズ3本
Cマウントレンズ3本

オークションで見てると新品で買うのが馬鹿らしくなりますね・・・。

続く