コンデジをCマウント化する 第5章

赤外(IR)カットフィルターの調達

前回ばらしたところまでは幸先よかったが、いきなりIRカットフィルターの問題発生。

この件に関して、天体写真や赤外線写真を撮るのであれば、フィルターなんてまったく気にする必要はないのですが、普通に写真を撮ろうとするとカラーバランスが激しくおかしくなります。つまりカラーで使えなくなります。

このカメラではフィルターはレンズの裏側に接着剤でくっついており、まったく持って剥がれる様子がありません。下手すると割るので、あきらめることにしました。

代替として考え付くのは、ジャンクのデジカメから赤外カットフィルターを調達することです。ここら辺に関しては天体用のデジカメ改造等を知っていたので、助かりました。さっそくヤフオクでジャンクのコンデジを探すと・・・あるわあるわ、大量に出てきます。

人気のない機種で且つCCDのサイズが1/2.5インチ以上のものを探します。目星が付いたので入札開始。

ヤフオク落札結果
ヤフオク落札結果

・・・開始価格のまま落ちました(汗

普通に考えたらごみですものね。一応もうひとつも落としましたが、そちらも送料のほうが高かったです。デジタルの進歩は目覚しいものがあり、5年くらい昔のカメラなんてもうごみなんですね。

つづく

コンデジをCマウント化する 第4章

ケンコーのDSC50N。今回より、いよいよ分解開始である。

分解前DSC50N
分解前DSC50N

分解前の勇姿である。
一緒に移っているメモリは、秋葉原に行ったときに調達してきたmicroSD。
SANDISKというメジャーブランドのメモリにかかわらず、2GBが500円て・・・。ゴミみたいな値段ですね。とりあえず、画像入れっぱなしで使えば良いんじゃない?って気がします。
このカメラ、電源が単三電池です。これが使えるとなったらやっぱりeneloopですよね。これも新しく買っちゃいました。充電池はランニングコストが安くてよい。

カメラの周りに6本ビスがあるので、ドライバーではずして電池蓋を開けておくと、、、前面のパネルが簡単に外れました。
中身がむき出し。

簡単に開くのです
簡単に開くのです

中身が簡素すぎてびっくりしました。
続いてレンズ部分に着手。と言ってもネジはずしてはずすだけ。これだけでCCDがむき出し。おまけにレンズエラーとかはまったく出ません。なにこの仕様。カメラのメニューいじってて分かるんですが、メニューの言語が、日本語以外に「英語」「フランス」「ドイツ」「イタリア」「ポルトガル」「中国語(2種類)」「トルコ」「ロシア」「スペイン」「タイ語」って・・・。どこをターゲットにしているのかがよく分かりません。少なくとも日本語フォントが教科書体みたいな変な文字が使われているのを見ると日本向けに作られているようには思えません。

DSC50N CCD露出
DSC50N CCD露出

で、ここで問題発生。ローパスカットフィルター(赤外カットフィルター)が、取り外したレンズの後ろに直付けされているので、ホワイトバランスが崩れてしまいます。どうにかしてフィルターをCCDの前につける必要があります。

つづく

コンデジをCマウント化する 第3章

部材調達その3

カメラとレンズがそろいました。あとは、カメラとレンズを接続するメスネジです。

ネットでいろいろ調べていると、CSマウントレンズをCマウントのカメラに接続するための5mmの延長ネジがあるようです。
これしかなさそうです。

ユニエル電子(http://www.uniel-denshi.co.jp/
秋葉原のお店で、ここのサイトで、通販してくれそうです。
通販してもよかったんですが、疑問点とか聞いてみたいし、ものを直接見て買いたいので、休みの日が1日フリーになったので、思いつきで秋葉原まで行ってきました。

目的地まで着き、店内へと入りましたが、基本通販対応なんでしょうね、事務所みたいな感じでした。店主の方がとても親切な方で、延長リングを2つしか買わない単価低い客なのに不明点とかいろいろと教えてくれました。直接行って正解でした。

これでようやく部品がすべてそろいました。ここからいよいよ分解に入ります。

2種類買ったうちの1種類
2種類買ったうちの1種類

つづく

コンデジをCマウント化する 第2章

材料調達その2

レンズの調達はやっぱりヤフオクです。いろいろとマウントを検討しました。ジャンクのニコンのカメラがありFマウントは調達できますが、CCDサイズがフィルムに比べて極端に小さいため、像が極端に拡大されてしまい、通常のバヨネット式のマウントは、却下です。

じゃあスクリューマウントでという話になるんですが、先の日記で紹介したサイトでは、Dマウントを採用していましたが、自分は昔のレンズとかあんまり分からないので、とりあえずは、マウントの勉強から(笑

スクリューマウントってたくさんあるんですね。WIKIPEDIAで、片っ端から調べてみましたが、やっぱりデジタルカメラという素材を使いながら、レトロなレンズを使う方向にしたいですね。
ただし、クラシックレンズは、値段も張るものが多いので、できるだけ値段の安いもの。つまりイメージサークルが小さくて(レンズの口径が小さい)流通量が多いものをってことで。そうなると現行でも手に入れやすいCマウントが一番となり、そうすることとしました。

メリットはほかにもあって、Cマウントは延長用のネジ、つまりマウントのメスネジ部分の調達が楽にできるという点でも利点があります。

ということで、またもヤフオクで、レンズを調達したのでした。

Cマウントレンズ3本
Cマウントレンズ3本

オークションで見てると新品で買うのが馬鹿らしくなりますね・・・。

続く

コンデジをCマウント化する 第1章

まず材料調達から。

コンパクトデジカメを選ぶ基準として、ばらしてレンズを外した時にレンズエラーが出ないことが条件となります。
ズームやオートフォーカスが付いているとカメラ側でレンズの位置を制御しているため、レンズをはずすとエラーになって写真撮影すらできなくなります。そのため、レンズの位置が動かないデジカメ、つまりパンフォーカスのデジカメがベストなのですが、探してみると・・・そんなカメラない・・・。いまやコンデジも高機能の一途をたどり、小型化・高画素化・起動時間の短縮・オートフォーカスの精度向上等どのメーカーもシャッターボタン押せばある程度きれいに撮れますよという感じのカメラをたくさん出してるが、果たしてそれがほんとにいいのかどうかというのは甚だ疑問である。そもそも画素数が多ければ多いほどきれいに撮れますよといった感じの宣伝をしているが、あれはまったくの逆で、ある一定の画素数以上に関して言えば、まったく不要なものでむしろ弊害があるものを消費者に売り込んでいるという矛盾した状態です。

・・・話がそれました(笑

とにかく、現状一般的にメジャーなメーカーから出ているカメラで、パンフォーカスのカメラは皆無、単焦点のコンデジは、RICOHのGR II DIGITALとSIGMAのDP1くらい。にしても、それぞれハイスペック過ぎて値段も高すぎます。そもそも改造しなくても十分な画質が得られるカメラをわざわざ交換式にしてどうするのだという話もあり、結局八方塞がりです。

そんななか、ネットでいろいろと調べているうちにhttp://www.ksmt.com/ というサイトの作者様が、たまたまケンコーのデジカメを8mmシネカメラのレンズ(Dマウント)に交換するということをされていまして、カメラが現行で手に入るし、内部構造的に、これならいけると思い、カメラは決定しました。
地方のデメリットとして、何を調達するにも苦労します。そこで活躍するのは、ヤフオクとネットショッピングです。

カメラはDSC50Nに決めたので、ヤフオクやネット通販を利用してゲットしました。
途中ネットでいろいろ調べてたんですが、DSC50NのマイナーバージョンでDSC50というカメラもあるみたいで、若干レンズの焦点距離が違う以外にファームが違うようでRGBの調整やISO調整ができるらしく、そちらのほうが面白い絵が撮れたのかもしれないと、ちょっと後から後悔したのは秘密です。

たまたまヤフオクで安く出品されているのを手に入れることができて、ノリに乗って3台もゲットしてしまいました。

物欲どもの夢の跡

恐るべき、物欲

続く