新時代の幕開け-リコーGXR

RICOHよりGXRが発表されました。

リコー GXR発表
このカメラを最初見たときには「これはカメラの進化だ」と感じました。

今までの一眼レフタイプのデジカメは、撮像素子をボディに固定しレンズのみを交換すると言う従来のフィルムカメラと変わらないスタイルでした。
しかしデジタル製品は性能の進化が早く陳腐化が早いため、2年もたてば新しいカメラが欲しいと言う状況。
またフィルムと違って撮像素子を使うので、素子の上に埃が乗ることも問題でした。

こういった状況の中で、素子とレンズをユニット化してしまい埃混入の問題を解決したり、進化していく素子に対応するためカメラボディと素子を分けたりと言う既存のカメラの常識を打ち破るようなコンセプトに、正直「なんて冒険をする会社なんだリコーは」と他人事ながら心配してしまいました。

また、レンズの画角によって最適なフランジバックを設定することができるというのも大きなメリットだと思います。フィルム時代には絶対にできなかった方法です。

コンセプトとしては非常に画期的ですばらしく、そして非常に面白い試みなので、この製品の動向が気になります。

ただし、すべてがいい事と言うわけではないです。
■撮像素子がボディ側についていないので、オールドレンズを装備することができない。
■製品が軌道のに乗らないと規格時代が一瞬でなくなる恐れがある。
■レンズ+撮像素子で売るので交換ユニットの単価がレンズ単体よりも高くなる恐れがある

上記3点は、独自方式をとったがゆえのリスクになりますが、こういった試みはもっと評価されていくべきだと思います。

ただし、私が現状愛しているマイクロフォーサーズと購買層やコンセプトがかぶってくるので、複雑な気分です。

ひょっとして、E-P2の国内発表が遅かったのは、この発表とかぶせるためためだったのか?
とちょっと思います。

と文章を書いていたら、他のサイトで、「レンズユニットの部分にカメラマウントとCMOS」だけ付けたユニット売り出せばいいんじゃない?と言う内容を見て、驚愕しました。

RICOHが手段を選ばずシェアを伸ばそうとするならば・・・
「Mマウントユニット」や「Fマウントユニット」や「FDマウントユニット」や「Cマウントユニット」なる何でもありのユニットシリーズを作れば、オールドレンズファンの大移動が起こります・・。これは、マイクロフォーサーズでも太刀打ちできないかもしれません・・・そんな戦略出してきたら、わくわくしてしまいます。