ニコン1で社外レンズを絞り優先AEで使う

久しぶりのカメラネタ。

ずっと買おう買おうと思っていたNikon1用のチップ付きCマウントアダプタ。
Nikon1もCマウントレンズも持っているのに、なんだかんだで、円安になっちゃったり、いろいろと忙しかったりで、結局買っていませんでしたが、先日円高に振れたときに、これはよい機会だと思いようやく買いました。

ご周知のとおり、Nikon1は、社外レンズをつけても、絞り優先オート使えないですし、シャッターすら切らせてもらえないという、結構意地悪なカメラです。まぁマニュアルなら撮影できますが、昔ならともかく、今の便利な絞り優先AE使える環境に慣れてしまった人にとっては、実際に撮影して確認するなり、露出計使って適正露出測るのなんて、実に苦痛です。

割といろいろなメーカーから各種マウントへのアダプタが出てはいますが、それは変わりません。

発売当初は、1インチセンサー搭載ということで、フォーマットサイズ的にCマウントレンズ(シネレンズ)のためのようなカメラだ!と話題になったのですが、上記理由によって、不遇の待遇を受け、そんなこんなで、Sonyからフルサイズのミラーレスα7が出たため、オールドレンズ勢はそちらにごっそり民族大移動が行われ、もはや「あーそんなカメラあったね」レベルに落ちてしまっています。

そんな状況が変わったのが、(状況が変わったのは、自分の中だけかもしれないけど)2014年の1月に、ロシア企業のGofotoが、Nikon1用のチップを作成販売するというニュースでした。

それまでも、社外レンズを絞り優先で撮影する方法はあって、純正のマウントアダプタFT1を買って、Fマウントのニッコールレンズを使う、もしくはFマウントで使えるレンズをマウントアダプタ重ねて使うことで、対応はできていました。しかし、これではフランジバックがFマウントより長いレンズでしたら使えますが、それ以外は無理です。

自分もいろいろと、FT1を分解し、チップ部分を外して、別のマウントに移植すれば使えるのでは?とか考えてはいたのですが、純正のFT1が無駄に高く、結局実行に移せませんでした。

そんななか、チップが販売されたことで、私のテンションは一瞬非常に上がったのですが、プライベートが忙しく、気が付いたらこんなに時間がたっていた(笑)という状況です。

このチップ(通称タンポポチップ)は、ダミーのレンズ情報を持っており、チップ単体を購入し、これを自分の好きなマウントアダプタにつけるか、もしくはすでに装着されたマウントアダプタを買うかすることで、カメラ側にレンズがついていると誤認させて、絞り優先AEを使えるようにするものです。

私が買ったものは、Cマウントアダプタにすでにチップがつけてあるものです。なぜかというと、チップがついているマウントアダプタがダサいのだが、自分で位置の調整をするほど、気力がなかったから。実にダメな感じの理由です。気合のある人は、チップのみを買って、三晃精機のいけてる、マウントアダプタ等に装着してみてください。

怪しげな、封筒で届きました(笑)

届いた封筒を開けてみると、いかにもな箱に入ったものが出てきました。

20160522-03

サクッと開けると、中には、チップのついたマウントアダプタが。

20160522-02

早速、家にあるNikon1 V2に装着してみます。

20160522-04

やっぱりこのサイズのボディにつけるのが一番シネレンズはいいですね。
とてもバランスがいいです。

ということで、実際に室内ですが、テストを実施してみました。

  1. P(プログラムオート):普通にシャッターきれます。シャッタースピードが自動で適正露出となります。OKボタンで拡大ピント合わせ可能。2タイプの拡大表示が可能。フォーカスエイド可能。
  2. S(シャッタースピード優先オート):普通にシャッターきれます。絞りは固定なので、このモードは意味ないですが。
  3. A(絞り優先AE):普通にシャッターきれます。光源に対してレンズを向けるとシャッタースピードが自動で適正露出となります。OKボタンで拡大ピント合わせ可能。2タイプの拡大表示が可能。フォーカスエイド可能。
  4. M(マニュアル):今回のチップを買った意味がないので、割愛。

結論としては、プログラムオートと絞り優先オートで、純正レンズを使っている時と同じような感覚で、自動的に適正露出でシャッターきってくれます。今回驚いたのが、絞り優先オートが使えるだけではなく、ピント拡大表示機能が有効となることと、フォーカスエイド機能が有効となることでした。

これらの機能の有無で、写真の歩留まりが格段に変わってきます。

拡大できるということは、ピントも追い込み可能ですし、そこまで追い込まない場合には、フォーカスエイドが使えるので、少し絞った状態でスナップであれば、ほぼピント外さないかというのは、非常に良いです。

ちなみに、カメラ的には、F1.4のレンズがついているように認識しているようです。

早く、撮影しに行くのが楽しみです。

購入については、以下の出品者より購入しました。直販サイトもあるのですが、ロシア語でわけわからなかった。。。

http://www.ebay.com/usr/gfotostore?_trksid=p2047675.l2559

“ニコン1で社外レンズを絞り優先AEで使う” への2件の返信

  1.  ためになるサイトを拝見しました。
     今、Nikon1 J5にFT1を装着していますが、貴殿が紹介した製品の中に、例えばV1やJ1に装着して、ニコンの古いレンズを装着できるものがあれば教えてください。FT1よりも安価でありそうなので興味があります。
     撮影はすべてマニュアルで、星空撮影に使うものです。
     ご教示、よろしくお願いします。

    1. 渋谷さん
      こんにちは。久しく更新しておらず気が付くのが遅くなってしまいました。
      Nikon1で天体撮影ですか。マニュアルしか使わないということであれば、電子チップは必要ありませんので、kipon製のものが良いかもしれないです。

      http://www.stkb.jp/shopdetail/000000000248/ct727/page1/order/

      安いものは、ほかにもあるのですが、天体撮影用となると無限遠の精度が重要になるかと思いますので、あまり安いメーカーのものはお勧めできないと思います。

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